Windows Server の DAD 機能とプライベートブリッジ提供機器の仕様による動作が競合したことで、
Windows Server の IP アドレスが変更された可能性があります。
プライベートブリッジ提供機器では、仕様による動作として一定間隔で ARP Probe を送出しております。
この ARP Probe の送出と Windows Server の DAD パケット送出タイミングが稀に重なる場合があり、
その場合、Windows Server において IP アドレス重複と検知されている可能性があります。
本事象につきましては Windows Server の DAD 機能を無効化することで、
事象の発生を回避することが期待できます。
また、ご利用されるWindowsのバージョンによって無効化の手順が異なるため、
お客様のご利用環境をご確認のうえ、実施をお願いいたします。
■事象の発生を回避することが期待できる設定1
※ OS 上の設定変更となりますため、お客様のご利用環境において問題がないことをご確認のうえ、
設定変更いただけますようお願いいたします。
1. スタートメニューをクリックし、" regedit" を入力し、Enter をクリックします。
ユーザーアカウント制御の表示が出た場合は、" はい" を選択します。
2. Registry Editor が起動しますので、 下記レジストリへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
3. " Parameters" を右クリックし、" 新規" > " DWORD(32ビット)値" をクリックします。
4. 表示された "新しい値 #1" の個所に " ArpRetryCount" を入力し、Enter をクリックします。
5. " ArpRetryCount" をクリックし、" 値のデータ(V)" に" 0" を入力し、OK をクリックします。
上記設定変更を取り消し、元の設定に戻す場合は下記操作を実施ください。
1. スタートメニューをクリックし、" regedit" を入力し、Enter をクリックします。
ユーザーアカウント制御の表示が出た場合は 、"はい" を選択します。
2. Registry Editor が起動しますので、 下記レジストリへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
3. " ArpRetryCount" を右クリックし、" 削除" を選択します。
■事象の発生を回避することが期待出来る設定2
※ OS 上の設定変更となりますため、お客様のご利用環境において問題がないことをご確認のうえ、
設定変更いただけますようお願いいたします。
1. スタートメニューを右クリックし、" Windows PowerShell(管理者)" を選択します。
ユーザーアカウント制御の表示が出た場合は、" はい" を選択します。
2. PowerShell が起動します。下記の「" " 」で括られたコマンドを実行します。
# すべてのインターフェイスのIPアドレス重複検出を無効にする。
" Set-NetIPInterface -DadTransmits 0"
・参考情報
# IPアドレス重複検出が有効(0以外)なインターフェイスを取得します。(デフォルトは3です)
" Get-NetIPInterface -DadTransmits 3"
# IPアドレス重複検出が無効(0)なインターフェイスを取得します。
" Get-NetIPInterface -DadTransmits 0"
■事象発生時の対処
事象が発生した場合には Windows Server のネットワーク機能の再起動を
実施いただきますようお願いいたします。