2015年12月1日に、ルートサーバーの一つであるh.root-servers.net(H-Root)のIPアドレスが変更されております。
それに伴い、サーバー上のルートサーバー参照設定を変更いただく必要がございます。
h.root-servers.net(H-Root)のIPアドレス
旧IPアドレス: 128.63.2.53
新IPアドレス: 198.97.190.53
2016年4月13日以降に作成されたサーバーにつきましては、ルートサーバー参照設定が変更済みとなりますので変更いただく必要はございません。
CentOS 6.3のみ、2016年5月27日以降に作成されたサーバーであれば変更いただく必要はございません。
上記の日付以前にニフクラにてご提供させていただいているWindowsOSを除くLinux系OSにおいて、上記変更の影響を受ける可能性があり、
該当となる場合はIPアドレスの変更設定をお客様ご自身で行っていただく必要がございます。
本IPアドレス変更に伴い、ルートサーバを参照しているシステムでは一部ドメイン名が正常に認識出来ない等の症状が発生する事が予想されます。
つきましては、下記設定手順を参考に適宜設定変更を行っていただきますようお願いいたします。
CentOS 7.1, RHEL 7.1の場合
1、ルートヒントファイルを取得・設置する
# wget -O /etc/unbound/named.cache
https://www.internic.net/domain/named.cache
# chown unbound:unbound /etc/unbound/named.cache
2、Unboundの設定を編集して、ルートヒントファイルを参照するように設定する
# vim /etc/unbound/unbound.conf
→ 「root-hints:」と書かれた行を検索し、下記のように変更する(コメントアウトも解除する)
root-hints: "/etc/unbound/named.cache"
3、設定ファイルのエラーを検査する
# unbound-checkconf
→ エラー表示のないことを確認する
4、設定ファイルをUnboundに読み込み、新しいルートサーバの情報を有効にする
# unbound-control reload
5、問題なく完了すると、以下の様に表示されます。表示されない場合は、4のコマンドをフルパスで入力してご確認ください。
OK
Ubuntu 14.04/12.04/11.10/10.04の場合
1、ルートヒントファイルを新しいものに置き換える
# wget -O /etc/bind/db.root
http://www.internic.net/domain/named.root
2、ルートヒントファイルの置き換えに成功したことを確認する
# grep H.ROOT-SERVERS.NET. /etc/bind/db.root
→ 新しいIPアドレス (198.97.190.53, 2001:500:1::53) が反映されていることを確認する
3、ルートヒントファイルをnamedに再読み込みし、新しいルートサーバの情報を有効にする
# rndc reload
4、問題なく完了すると、以下の様に表示されます。表示されない場合は、3のコマンドをフルパスで入力してご確認ください。
server reload successful
上記以外のOSの場合
namedがchroot環境で動作しているかどうかにより設定ファイルのパスが異なります。
以下のコマンドを実行することで、bindのプロセス情報を表示しchroot環境かどうかの確認を行います。
ps aux | grep named
上記コマンド実行結果のnamedの行の末尾(COMMAND欄)をご確認ください。以下のいずれかが表示されますので、それぞれ表示された方の手順でご対応ください。
A)/usr/sbin/named -u named -t /var/named/chroot
B)/usr/sbin/named -u named
A)/usr/sbin/named -u named -t /var/named/chrootの場合
1、ルートヒントファイルを新しいものに置き換える
# curl -L -o /var/named/chroot/var/named/named.ca
http://www.internic.net/domain/named.root
2、ルートヒントファイルの置き換えに成功したことを確認する
# grep H.ROOT-SERVERS.NET. /var/named/chroot/var/named/named.ca
→ 新しいIPアドレス (198.97.190.53, 2001:500:1::53) が反映されていることを確認する
3、ルートヒントファイルをnamedに再読み込みし、新しいルートサーバの情報を有効にする
# rndc reload
4、問題なく完了すると、以下の様に表示されます。表示されない場合は、3のコマンドをフルパスで入力してご確認ください。
server reload successful
B)/usr/sbin/named -u namedの場合
1、ルートヒントファイルを新しいものに置き換える
# curl -L -o /var/named/named.ca
http://www.internic.net/domain/named.root
2、ルートヒントファイルの置き換えに成功したことを確認する
# grep H.ROOT-SERVERS.NET. /var/named/named.ca
→ 新しいIPアドレス (198.97.190.53, 2001:500:1::53) が反映されていることを確認する
3、ルートヒントファイルをnamedに再読み込みし、新しいルートサーバの情報を有効にする
# rndc reload
4、問題なく完了すると、以下の様に表示されます。表示されない場合は、3のコマンドをフルパスで入力してご確認ください。
server reload successful