• No : 46
  • 公開日時 : 2013/07/18 19:23
  • 更新日時 : 2024/01/25 16:41
  • 印刷

VMware Toolsの再インストールを行いたい。

回答

以下の手順にてVMware Toolsの再インストールを行ってください。
VMware Toolsの手動バージョンアップも同様の手順となります。
 
■ VMware Tools 必須バージョン
VMware Toolsの必須バージョンについては、以下をご確認ください。
https://docs.nifcloud.com/cp/spec/server.htm
>注意事項>VMware Tools/open-vm-toolsのバージョンについて
 
■ サーバー再起動について
VMware Toolsは、同梱の各種ドライバを最新化する必要が無い場合、サーバーの再起動を行わなくても
再インストールすることが可能です。
すべてのモジュール・ドライバを反映させたい場合は、再起動を実施することを推奨いたします。
 
■ 注意事項
・本作業を行う場合には、途中で中断されないよう、作業時間を十分に確保して実施いただくよう
 お願いいたします。
・本作業を行う前に、バックアップ(ワンデイスナップショット、イメージ取得)を行うことを
 お勧めいたします。
・RedHat系サーバーでVMware Toolsの再インストールを行われる際、サーバーの再起動が伴います。
 また、増設ディスクを追加されているサーバーの再起動を行われる際、OS起動時にfsckが実行され、
 fsckが完了するまでの間、OSの起動に時間を要する可能性がございます。
 Linux系OSで実行されるfsckを制御する場合につきましては、下記FAQにて
 制御方法をご案内しておりますので、併せてご参照いただけますと幸いでございます。
 
 公式FAQ【Linux系OSで定期的に実行されるfsckを制御したい】
  https://faq.support.nifcloud.com/faq/show/43?site_domain=default
 

Linux系サーバー 再インストール手順

◎Linux系サーバー 事前手順

事前にVMware Toolsのアンインストールを実施してください。
アンインストール手順につきましては以下をご確認ください。
Linux系OSで VMware Tools / open-vm-tools のアンインストールを行いたい。
 
以下のファイルが存在する場合は、事前に以下ディレクトリのファイルを削除した上で、
VMware Toolsのインストールをお試しください。
/tmp/vmware-root
/tmp/vmware-tools-distrib

◎Red Hat系Linux 7以降、Ubuntu 14.04以降のサーバー

open-vm-toolsのインストールを行ってください。
以下のFAQをご確認ください。
open-vm-tools のインストールを行いたい。

◎Red Hat系Linux 5/6 、Ubuntu 10.04、12.04 のサーバー

以下の手順をご確認ください。
該当OSでは2022年9月時点で最大でv10.3系までしかアップデートが出来ない事を
確認していますのでご注意ください。
  1. VMware Toolsのダウンロード
    VMware ToolsにはLinuxゲストOS用Operating System Specific Packageを使って
    インストールする形式(以降、OSP版と表記します)と、ISOをマウントしてtar.gzを展開し
    インストールする形式(以降、ISO版と表記します)がございます。

    ISO版は VMware社のサイト (Customer Connectの登録が必要です)、
    OSP版は こちら からVMware Toolsをダウンロードします。
    ダウンロードしたファイルは、再インストール対象のサーバーへ転送しておきます。

    以降、ISO版を例に手順を記載いたします。
    Customer ConnectからVMware Tools packages for Linuxの
    VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gzファイルをダウンロードします。

    isoファイルのマウント方法により、以下の作業を行います。
    ・インストール対象のサーバーへtar.gzファイルの転送が可能な場合は、2の手順をご参照ください。
    ・ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合は、3の手順をご参照ください。
     
  2. インストール対象のサーバーへtar.gzファイルの転送が可能な場合
    ダウンロードしたファイルは、再インストール対象のサーバーへ転送しておきます。
    # scp VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz user@<IPアドレス>:"/home/user/"

    ダウンロードしたファイルを解凍します。
    # tar xzvf VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
    # tree
    ├── vmtools
    │   ├── buildNumber.txt
    │   ├── isoimages_manifest.txt
    │   ├── isoimages_manifest.txt.sig
    │   ├── linux_avr_manifest.txt
    │   ├── linux_avr_manifest.txt.sig
    │   ├── linux.iso  # このisoファイルを利用
    │   ├── linux.iso.sha
    │   ├── linux.iso.sig
    │   └── version.txt

    ISOファイルをマウントします。
    以下のFAQを参考に、ISOファイルをマウントします。「linux.iso」がマウント対象です。
    Linux系OS上でのISOマウント方法を教えてください。
    # mkdir /mnt/cdrom
    # mount -o loop -t iso9660 /home/user/VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx/vmtools/linux.iso /media/cdrom

    ISOファイルをマウント後、以下のtar.gzファイルが存在することを確認します。
    # ls /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz

    VMware Toolsをインストールします。
    インストール実行中は対話形式となります。
    すべてデフォルトのままEnterキーを押下して最後まで進めてください。
    対話形式を省略し、すべてデフォルトの設定とする場合は「-d」オプションを付与の上実行してください。
    # cd /tmp/
    # tar xzvf /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
    # cd vmware-tools-distrib/
    # ./vmware-install.pl -d #すべてデフォルトでよい場合は、-dオプションを付与します。

    ISOファイルをアンマウントしておきます。
    # umount /media/cdrom

    続いて、4の手順をご参照ください。
     
  3. ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合
    ISOイメージ機能の詳細は以下をご確認ください。
    ISOイメージ
    作業環境でダウンロードしたファイルを解凍し、linux.isoファイルを取得します。
    # tar xzvf VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
    # tree
    ├── vmtools
    │   ├── buildNumber.txt
    │   ├── isoimages_manifest.txt
    │   ├── isoimages_manifest.txt.sig
    │   ├── linux_avr_manifest.txt
    │   ├── linux_avr_manifest.txt.sig
    │   ├── linux.iso  # このisoファイルを利用
    │   ├── linux.iso.sha
    │   ├── linux.iso.sig
    │   └── version.txt

    以下を参考に、linux.isoをニフクラのISOサービスで対象サーバーへマウントします。
    クラウド操作方法ガイド【コンピューティング】
    https://docs.nifcloud.com/cp/help/
    >ISOイメージ
    ISOファイルをマウントします。
    # mkdir /mnt/cdrom
    # mount /dev/cdrom/ /mnt/cdrom/

    ISOファイルをマウント後、以下のtar.gzファイルが存在することを確認します。
    # ls /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz

    VMware Toolsをインストールします。
    インストール実行中は対話形式となります。
    すべてデフォルトのままEnterキーを押下して最後まで進めてください。
    対話形式を省略し、すべてデフォルトの設定とする場合は「-d」オプションを付与の上実行してください。
    # cd /tmp/
    # tar xzvf /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
    # cd vmware-tools-distrib/
    # ./vmware-install.pl -d #すべてデフォルトでよい場合は、-dオプションを付与します。

    ISOファイルをアンマウントしておきます。
    # umount /media/cdrom
     
  4. インストール後のバージョン確認
    VMware Toolsが再インストールされていることを確認します。
    # vmware-toolbox-cmd -v
     
  5. vmtoolsd起動状態確認
    vmtoolsdプロセスが動作していることを確認します。
    # ps -ef | grep vmtoolsd
    root 23873 1 0 10:31 ? 00:00:00 /usr/sbin/vmtoolsd
    root 29071 21724 0 10:35 pts/0 00:00:00 grep vmtoolsd

    参考: VMware Tools再インストール時の再起動の要否について
    Red Hat系Linux 5/6 、Ubuntu 10.04、12.04 において、
    VMware Tools由来のドライバを利用している場合、再起動が必須となる場合がございます。
    OS同梱のドライバを利用していた場合は再起動が不要となります。
    vmxnet3ドライバがVMware Tools由来か、OS同梱のドライバかを確認するには、
    以下のコマンドを実行してください。
    # ethtool -i eth0 # ご利用中のネットワークインターフェースを指定してください
    driver: vmxnet3
    version: 1.4.a.0-k-NAPI # -kがついているためOS同梱ドライバと判断します
     
    バージョンに "-k" が付いているものはOS同梱のドライバで、
    "-k" が付いていないものは VMware Tools由来のドライバと判断することが可能です。
    OS同梱のドライバであれば、VMware Toolsの再インストールによって再起動は行われません。
    再起動が出来ない場合、手動でドライバをロードすることも可能です。
    再起動を実施しない場合、ロードされているドライバが古いままとなり、
    新しいドライバでの修正内容が適用されない状態となります。
    その状態で稼働を続けると他のモジュールとの組み合わせが動作確認されていない状態となるため、
    何らかの不具合が発生する可能性がございます。
     
  6. OS初期化スクリプトの設定
    以下の手順を参考に、OS初期化スクリプトの設定を行ってください。
    OS初期化スクリプトのご利用設定
    >Linux系サーバー(Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Rocky Linux、AlmaLinux)設定手順

Windows Server 再インストール手順

◎Windows系サーバー 事前手順

以下のファイルが存在する場合は、事前に以下ディレクトリのファイルを削除した上で、
VMware Toolsのインストールをお試しください。
C:\Windows\Temp\vmware-SYSTEM\VMwareToolsUpgrader.exe

◎Windows系のサーバー

  1. VMware Toolsのダウンロード
    VMware社のサイト (Customer Connectの登録が必要です)もしくは こちら から
    VMware Toolsをダウンロードします。
    インストーラーの展開方法により、以下の作業を行います。
    ・インストール対象のサーバーへexeファイルの転送が可能な場合は、2の手順をご参照ください。
    ・ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合は、3の手順をご参照ください。
     
  2. インストール対象のサーバーへexeファイルの転送が可能な場合
    Customer ConnectからVMware Tools for Windows,
    64-bit in-guest installerのVMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exe.zipをダウンロードします。

    VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exe.zipを解凍し、抽出した
    VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exeを対象サーバーに送付します。
    続いて、4の手順をご参照ください。
     
  3. ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合
    Customer ConnectからVMware Tools packages for Windowsの
    VMware-Tools-windows-x.x.x-xxxxxxxxx.zipをダウンロードします。

    VMware-Tools-windows-x.x.x-xxxxxxxxx.zipを解凍し、windows.isoを取得します。
    以下を参考に、windows.isoをニフクラのISOサービスで対象サーバーへマウントします。
    クラウド操作方法ガイド【コンピューティング】
    https://docs.nifcloud.com/cp/help/
    ISOサービスでマウントすることで、VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exeを取得します。
     
  4. インストーラーを実行
    ダウンロードしたexeファイルを実行します。
    インストーラー実行中にリモートデスクトップ接続が切断される可能性がありますが、
    再接続によりリモートデスクトップは再開可能です。
    また、同じタイミングでコントロールパネルのサーバーステータスが「異常」となる場合がありますが、
    インストール完了後に「オンライン」に戻ります。
    WindowsServer2008の場合、使用中のファイルの停止が案内される場合がございますが、
    「再試行」でインストール処理は続行されます。
     

    再インストール前にインストールされていたVMware Toolsのドライバのバージョンによって、
    OSの再起動要求が発生する場合がございます。
    その場合、再インストールを完了するために再起動を実施いただく必要がございます。
    再起動が求められない場合は再起動は不要です。
     
     
  5. バージョン確認
    コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、バージョンを確認します。
    "C:\Program Files\VMware\VMware Tools\VMwareToolboxCmd.exe" -v
     
  6. OS初期化スクリプトの確認と設定
    以下の4つのファイルが存在していることを確認します。
    C:\Program Files\Nifty\Cloud\CloudInit.bat
    C:\Program Files\Nifty\Cloud\functions.js
    C:\Program Files\Nifty\Cloud\init.js
    C:\Program Files\Nifty\Cloud\update.js

    もし存在していない場合は、以下のURLからzipファイルをダウンロードして、
    当該フォルダに展開します。
    OS初期化スクリプトのご利用設定
    >Windows系サーバー設定手順