以下の手順にてVMware Toolsの再インストールを行ってください。
VMware Toolsの手動バージョンアップも同様の手順となります。
■ サーバー再起動について
VMware Toolsは、同梱の各種ドライバを最新化する必要が無い場合、サーバーの再起動を行わなくても
再インストールすることが可能です。
すべてのモジュール・ドライバを反映させたい場合は、再起動を実施することを推奨いたします。
■ 注意事項
・本作業を行う場合には、途中で中断されないよう、作業時間を十分に確保して実施いただくよう
お願いいたします。
・本作業を行う前に、バックアップ(ワンデイスナップショット、イメージ取得)を行うことを
お勧めいたします。
・RedHat系サーバーでVMware Toolsの再インストールを行われる際、サーバーの再起動が伴います。
また、増設ディスクを追加されているサーバーの再起動を行われる際、OS起動時にfsckが実行され、
fsckが完了するまでの間、OSの起動に時間を要する可能性がございます。
Linux系OSで実行されるfsckを制御する場合につきましては、下記FAQにて
制御方法をご案内しておりますので、併せてご参照いただけますと幸いでございます。
Linux系サーバー 再インストール手順
◎Linux系サーバー 事前手順
事前にVMware Toolsのアンインストールを実施してください。
以下のファイルが存在する場合は、事前に以下ディレクトリのファイルを削除した上で、
VMware Toolsのインストールをお試しください。
/tmp/vmware-root
/tmp/vmware-tools-distrib
◎Red Hat系Linux 7以降、Ubuntu 14.04以降のサーバー
◎Red Hat系Linux 5/6 、Ubuntu 10.04、12.04 のサーバー
以下の手順をご確認ください。
該当OSでは2022年9月時点で最大でv10.3系までしかアップデートが出来ない事を
確認していますのでご注意ください。
- VMware Toolsのダウンロード
VMware ToolsにはLinuxゲストOS用Operating System Specific Packageを使って
インストールする形式(以降、OSP版と表記します)と、ISOをマウントしてtar.gzを展開し
インストールする形式(以降、ISO版と表記します)がございます。
ISO版は VMware社のサイト (Customer Connectの登録が必要です)、
OSP版は こちら からVMware Toolsをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは、再インストール対象のサーバーへ転送しておきます。
以降、ISO版を例に手順を記載いたします。
Customer ConnectからVMware Tools packages for Linuxの
VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gzファイルをダウンロードします。
isoファイルのマウント方法により、以下の作業を行います。
・インストール対象のサーバーへtar.gzファイルの転送が可能な場合は、2の手順をご参照ください。
・ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合は、3の手順をご参照ください。
- インストール対象のサーバーへtar.gzファイルの転送が可能な場合
ダウンロードしたファイルは、再インストール対象のサーバーへ転送しておきます。
# scp VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz user@<IPアドレス>:"/home/user/"
ダウンロードしたファイルを解凍します。
# tar xzvf VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
# tree
├── vmtools
│ ├── buildNumber.txt
│ ├── isoimages_manifest.txt
│ ├── isoimages_manifest.txt.sig
│ ├── linux_avr_manifest.txt
│ ├── linux_avr_manifest.txt.sig
│ ├── linux.iso # このisoファイルを利用
│ ├── linux.iso.sha
│ ├── linux.iso.sig
│ └── version.txt
ISOファイルをマウントします。
以下のFAQを参考に、ISOファイルをマウントします。「linux.iso」がマウント対象です。
Linux系OS上でのISOマウント方法を教えてください。
# mkdir /mnt/cdrom
# mount -o loop -t iso9660 /home/user/VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx/vmtools/linux.iso /media/cdrom
ISOファイルをマウント後、以下のtar.gzファイルが存在することを確認します。
# ls /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
VMware Toolsをインストールします。
インストール実行中は対話形式となります。
すべてデフォルトのままEnterキーを押下して最後まで進めてください。
対話形式を省略し、すべてデフォルトの設定とする場合は「-d」オプションを付与の上実行してください。
# cd /tmp/
# tar xzvf /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
# cd vmware-tools-distrib/
# ./vmware-install.pl -d #すべてデフォルトでよい場合は、-dオプションを付与します。
ISOファイルをアンマウントしておきます。
# umount /media/cdrom
続いて、4の手順をご参照ください。
- ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合
ISOイメージ機能の詳細は以下をご確認ください。
ISOイメージ
作業環境でダウンロードしたファイルを解凍し、linux.isoファイルを取得します。
# tar xzvf VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
# tree
├── vmtools
│ ├── buildNumber.txt
│ ├── isoimages_manifest.txt
│ ├── isoimages_manifest.txt.sig
│ ├── linux_avr_manifest.txt
│ ├── linux_avr_manifest.txt.sig
│ ├── linux.iso # このisoファイルを利用
│ ├── linux.iso.sha
│ ├── linux.iso.sig
│ └── version.txt
以下を参考に、linux.isoをニフクラのISOサービスで対象サーバーへマウントします。
クラウド操作方法ガイド【コンピューティング】
https://docs.nifcloud.com/cp/help/
>ISOイメージ
ISOファイルをマウントします。
# mkdir /mnt/cdrom
# mount /dev/cdrom/ /mnt/cdrom/
ISOファイルをマウント後、以下のtar.gzファイルが存在することを確認します。
# ls /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
VMware Toolsをインストールします。
インストール実行中は対話形式となります。
すべてデフォルトのままEnterキーを押下して最後まで進めてください。
対話形式を省略し、すべてデフォルトの設定とする場合は「-d」オプションを付与の上実行してください。
# cd /tmp/
# tar xzvf /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
# cd vmware-tools-distrib/
# ./vmware-install.pl -d #すべてデフォルトでよい場合は、-dオプションを付与します。
ISOファイルをアンマウントしておきます。
# umount /media/cdrom
- インストール後のバージョン確認
VMware Toolsが再インストールされていることを確認します。
# vmware-toolbox-cmd -v
- vmtoolsd起動状態確認
vmtoolsdプロセスが動作していることを確認します。
# ps -ef | grep vmtoolsd
root 23873 1 0 10:31 ? 00:00:00 /usr/sbin/vmtoolsd
root 29071 21724 0 10:35 pts/0 00:00:00 grep vmtoolsd
参考: VMware Tools再インストール時の再起動の要否について
Red Hat系Linux 5/6 、Ubuntu 10.04、12.04 において、
VMware Tools由来のドライバを利用している場合、再起動が必須となる場合がございます。
OS同梱のドライバを利用していた場合は再起動が不要となります。
vmxnet3ドライバがVMware Tools由来か、OS同梱のドライバかを確認するには、
以下のコマンドを実行してください。
# ethtool -i eth0 # ご利用中のネットワークインターフェースを指定してください
driver: vmxnet3
version: 1.4.a.0-k-NAPI # -kがついているためOS同梱ドライバと判断します
バージョンに "-k" が付いているものはOS同梱のドライバで、
"-k" が付いていないものは VMware Tools由来のドライバと判断することが可能です。
OS同梱のドライバであれば、VMware Toolsの再インストールによって再起動は行われません。
再起動が出来ない場合、手動でドライバをロードすることも可能です。
再起動を実施しない場合、ロードされているドライバが古いままとなり、
新しいドライバでの修正内容が適用されない状態となります。
その状態で稼働を続けると他のモジュールとの組み合わせが動作確認されていない状態となるため、
何らかの不具合が発生する可能性がございます。
-
OS初期化スクリプトの設定
以下の手順を参考に、OS初期化スクリプトの設定を行ってください。
OS初期化スクリプトのご利用設定
>Linux系サーバー(Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Rocky Linux、AlmaLinux)設定手順
Windows Server 再インストール手順
◎Windows系サーバー 事前手順
以下のファイルが存在する場合は、事前に以下ディレクトリのファイルを削除した上で、
VMware Toolsのインストールをお試しください。
C:\Windows\Temp\vmware-SYSTEM\VMwareToolsUpgrader.exe
◎Windows系のサーバー
- VMware Toolsのダウンロード
VMware社のサイト (Customer Connectの登録が必要です)もしくは こちら から
VMware Toolsをダウンロードします。
インストーラーの展開方法により、以下の作業を行います。
・インストール対象のサーバーへexeファイルの転送が可能な場合は、2の手順をご参照ください。
・ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合は、3の手順をご参照ください。
- インストール対象のサーバーへexeファイルの転送が可能な場合
Customer ConnectからVMware Tools for Windows,
64-bit in-guest installerのVMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exe.zipをダウンロードします。
VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exe.zipを解凍し、抽出した
VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exeを対象サーバーに送付します。
続いて、4の手順をご参照ください。
- ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合
Customer ConnectからVMware Tools packages for Windowsの
VMware-Tools-windows-x.x.x-xxxxxxxxx.zipをダウンロードします。
VMware-Tools-windows-x.x.x-xxxxxxxxx.zipを解凍し、windows.isoを取得します。
以下を参考に、windows.isoをニフクラのISOサービスで対象サーバーへマウントします。
クラウド操作方法ガイド【コンピューティング】
https://docs.nifcloud.com/cp/help/
ISOサービスでマウントすることで、VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exeを取得します。
- インストーラーを実行
ダウンロードしたexeファイルを実行します。
インストーラー実行中にリモートデスクトップ接続が切断される可能性がありますが、
再接続によりリモートデスクトップは再開可能です。
また、同じタイミングでコントロールパネルのサーバーステータスが「異常」となる場合がありますが、
インストール完了後に「オンライン」に戻ります。
WindowsServer2008の場合、使用中のファイルの停止が案内される場合がございますが、
「再試行」でインストール処理は続行されます。
再インストール前にインストールされていたVMware Toolsのドライバのバージョンによって、
OSの再起動要求が発生する場合がございます。
その場合、再インストールを完了するために再起動を実施いただく必要がございます。
再起動が求められない場合は再起動は不要です。
- バージョン確認
コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、バージョンを確認します。
"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\VMwareToolboxCmd.exe" -v
- OS初期化スクリプトの確認と設定
以下の4つのファイルが存在していることを確認します。
C:\Program Files\Nifty\Cloud\CloudInit.bat
C:\Program Files\Nifty\Cloud\functions.js
C:\Program Files\Nifty\Cloud\init.js
C:\Program Files\Nifty\Cloud\update.js
もし存在していない場合は、以下のURLからzipファイルをダウンロードして、
当該フォルダに展開します。
OS初期化スクリプトのご利用設定
>Windows系サーバー設定手順